説明
ジゴクモン/原作:菊池寛「袈裟と盛遠」。脚本・監督:衣笠貞之助。音楽:芥川也斗志。長谷川一夫・京マチ子共演の文芸時代劇。日本初のイーストマンカラー作品であり、大映初の総天然色映画。第7回カンヌ国際映画祭グランプリ、第27回アカデミー賞名誉賞と衣装デザイン賞受賞。スタンダードサイズ89分。平清盛の厳島詣の留守を狙って起きた平康の乱、焼討をうけた御所から、平康忠は上皇と御妹上西門院を救うため身替りを立てて敵を欺く。院の身替り袈裟の車を譲る遠藤武者盛遠は、敵をけちらして彼女を彼の兄盛忠の家に届けたが、袈裟の美しさに一目ぼれ。清盛派の権臣の首が法性寺の山門地獄門に飾られ、盛遠は重囲を突破して厳島に急行した。都に攻入った平氏は一挙に源氏を破って乱は治まる。袈裟に再会した盛遠は益々心をひかれ、論功行賞に際して清盛が望み通りの賞を与えると言った時、速座に袈裟を乞うたが彼女は御所の侍渡辺渡の妻だった。彼女を忘れえない煩悩に苦しむ盛遠は、加茂の競べ馬で渡に勝ったが、祝宴の席で渡に真剣勝負を挑み清盛の不興を買う。狂気のようになった彼は刀をもって袈裟と叔母の左和を脅かす。従わねば渡の命が無いと知った袈裟は、夫渡を殺してくれと偽り自らその身替りとなって命を失う。数日後、頭を丸め僧衣をまとった盛遠は都を離れる。袈裟に京マチ子、盛遠:長谷川一夫、渡辺渡:山形勲、平清盛:千田是也。1953年11月18日~24日、豊橋丸物会館&千歳劇場 2館童子公開、併映「花形歌手歌の明星」。【サイズ:A4日本映画大映ポスター集&スチール写真】【年代:1953年】