吸血鬼ゴケミドロ

吉田輝雄/佐藤友美、高英男、高橋昌也、金子信雄、楠侑子、北村英三、山本紀彦

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説明

キュウケキゴケミドロ/脚本:高久進、小林久三。音楽:菊池俊輔、特撮:小嶋伸介。監督:佐藤肇。松竹が製作した特撮怪奇ホラー映画シリーズの第1作。東映の佐藤肇監督が招かれて演出して、佐藤監督の代表作ともなる作品に出来上がった。ゴケミドロの説明を「SFの世界で宇宙の天体QXに生息する頭骨だけが異常に発達した“人間もどき”が特殊の科学的処置の洗礼を浴びて、水銀状の知性体に化したものが、このゴケミドロの正体なのです」「この水銀状の血を吸って生きる高等生物は、彼らの食糧(血)が減少したため、新たな食糧源を地球に求めてやって来た」と説明している。羽田から伊丹へ向かう旅客機がテロリスト高英男にハイジャックされるが、謎の飛行物体と接触して山中に不時着。生存者は乗務員を含めて10名。ハイジャック犯が着陸したUFOに吸い込まれてゴケミドロに寄生される場面がすこぶる怖い。シャンソン歌手の高英男は、東映ギャング映画などに出演していたが見事な吸血鬼ぶりで配役の妙。結局醜い争いとゴケミドロに殺されて吉田輝雄と佐藤友美だけが生き残り、助けを求めて人里にたどり着くが、既に人々は血を吸われて死んでいた。ゴケミドロの大群による地球総攻撃がすでに始まっていたことを知り、真紅に染まった空を見て杉坂が絶望の叫びを上げるなか、宇宙からはゴケミドロの侵略円盤が続々と飛来してくる。それまで青かった地球が茶色い死の星と化していく様子を宇宙空間から映しながら、物語は幕を下ろす。1968年8月14日~9月3日豊橋松竹、併映:美輪明宏「黒蜥蜴」。【サイズ:B2】【年代:1968年】