説明
ウモントリモノチョウ ナンバンザメ/脚本:鈴木兵吾。音楽:鈴木静一。監督:小沢茂弘。大友柳太朗主演の右門捕物帖3番手柄は正月映画として公開。江戸で起きた連続殺人事件は武士のみという異質事件しかも松本藩14万石の領主に対する丑刻参りの藁人形を握っていた。領主は松平伊豆守(山形勲)の舎弟だったことから秘密裏に右門が探索するが大川橋蔵が幕府隠密に扮して絡むが大友右門と対決することに。幕閣が伊豆守失脚を狙う陰謀に隠密が絡み抜け荷が絡んで展開する。南蛮鮫とは島帰りの虎五郎で阿部九州男。展開として、一見絞殺風の首筋に残る針先ほどの傷、右手に握られた金槌と三寸釘、目前の杉の大木に釘づけされた呪いの人形。同心あばたの敬四郎に邪魔きれながらもむっつり右門の活躍がはじまる。上野天海寺に、江戸の丑の刻まいりの場所をききに行った右門は、侍の一団に追われている美しい武家娘千鶴を救った。追っている侍の首領株は数日前、自称すりの与吉と名のる男を追い廻し、右門に痛めつけられた男だった。以前与吉は右門の宅に押しかけ居候をきめ込んでいた。五つの丑の刻まいりの場所のうち、湯坂坂下の三又稲荷に張込んだ右門だが、事件は本所四つ目生理行者で行われた。得意のあごをなぜながら、呪いの対手を考えていた右門はハッと気が附く。斬れない対手、それは殺された侍たちの主君、右門の心服する松平伊豆守の御舎弟巳年21歳の信州松本藩主、水野甲斐守信之と判明。因みに小沢監督の作品2本立てが正月公開作品として同時公開されるのは多初初めての出来事で東映における小沢監督の位置づけが変化してきた証拠。1961年1月15日〜20日第一東映、併映「俺が地獄の手品師だ」。1961年4月12日〜18日銀座東映、併映「嫁さがし千両勝負」。1961年5月23日〜26日南東映、併映「逮捕命令」。1961年6月25日〜27日二川銀映、併映「嵐が俺を呼んでいる」。1961年10月12日〜15日南東映、併映「鳴門秘帖」【サイズ:B2】【年代:1961】