説明
バクトレツデン/脚本:笠原和夫。監督:小沢茂弘。東映名物1969年正月映画オールスター作品で「侠客列伝」に続く列伝もの。役者の登場場面と各々見せ場がしっかり描かれケレン味たっぷりの任侠篇。鶴田浩二・待田京介・有川正治・丘路千など白装束で北島三郎の歌「博徒の花道」をバックに殴り込み、対するは河津清三郎・天津敏・山岡徹也など悪役連合。健さん扮する河津の兄弟分 冨士神親分は俵星玄蕃的な役処で槍を持って仁王立ち、トラックで駆けつける山岡徹也以下助っ人衆に対して斬らせておいて叩き斬る、一方殴り込まれて若山富三郎は「親を護るのが子の務め」として対決して「お互い因果な渡世だな~」と鶴田とドスを分かち合い最後は兄弟分。冒頭の天津敏・名和宏・汐路章・八名信夫・国一太郎・江幡高志・北村英三の7人で構成する監獄一家が並んで歩く場面などこれから始まる活劇に期待感が沸くドキドキ感たっぷりで小沢監督絶好調。殴り込みの後河津・天津・名和が斬られてエンデイングに鶴田・高倉・若山が肩組み合って歩く花道退場の如く揃い踏みでの大芝居で映画館では拍手喝采の思い出。殴り込みでの北島三郎の歌声「お前に着せたいこの白無垢を俺が纏うも男の意地さ、月がさえてるこの芝浦港、どうやら今夜が最後だな、男命の華が散る~」。ポスターデザインが抜群。1968年12月28日〜1969年1月8日豊橋東映、併映「待っていた極道」。【サイズ:B2】【年代:1969年】