博徒

鶴田 浩二/月形龍之介、天知茂、藤純子、松方弘樹、里見浩太郎、南田洋子、芦屋雁之助、芦屋小雁、山本麟一、曽根晴美、加藤嘉、遠藤辰雄、尾型伸之介、潮健児、沢彰謙、楠本健二、田中春男、内田朝雄、時田一男、中村錦司、汐路章、鈴木金哉、結城哲也、有川正治

説明

バクト/脚本:小沢茂弘・村尾昭。監督:小沢茂弘。殺陣:谷俊夫。東映京都が最初に製作した任侠映画、前年1963年に製作された「人生劇場飛車角」がやくざ路線のスタートだったが任侠映画のはしりは「博徒」だと自他共に認識して大ヒット。大坂の博徒月形龍之介一家と東京から進出した新興やくざ天知茂の対決。鶴田浩二は月形の代貸し立花猪三郎で遠藤辰雄が月形を裏切って天知に付いて親分月形を殺すが、遠藤辰雄が横恋慕した女郎藤純子をめぐって相手方に鶴田の子分である松方弘樹も殺されて鶴田が怒りのドスを抜く。加藤嘉刑事の制止を振り切ってラストは鶴田と兄弟分里見浩太郎が刺青姿でさらしにドスをぶち込んでの馬車を仕立てて天知一家に殴り込みはド迫力で劇場内大歓声。任侠人を制すの「人制侠仁」の文字。天知一家には楠本健二、田中春男、有川正治、汐路章など。鶴田も里見も若い、南田洋子が達者な芸。何といっても過去銀幕で紹介されなかったヤクザの儀式や作法が本格的に表現された最初の作品、襲名披露の儀式で田中春男がふるまう所作が素晴らしい。松方弘樹と藤純子が恋人同士で足抜きして松方は天知一家に殺される。東映任侠映画はここから10年間続くことになる記念碑的な作品は間違いない。1964年6月27日〜7月8日豊橋東映、併映 片岡千恵蔵と大川橋蔵時代劇「御金蔵破り」。1964年9月23日〜29日銀座東映、併映「座頭市あばれ凧」。【サイズ:B2】【年代:1964】