説明
セイゾロイトウカイドウ/監督松田定次。助監督平山亮、脚本高岩肇、音楽富永三郎。3年ぶりで最後の東映オールスター時代劇正月映画。約10年続いた東映時代劇黄金時代も衰退現象でギャング映画や任侠映画に主役が移る1963年となる。タイトルロールは朝焼けの富士を背景に序列での出演者、左側に片岡千恵蔵・東千代之介・松方弘樹・高田浩吉・山形勲・大友柳太朗・大川橋蔵、右側に市川右太衛門・里見浩太郎・北大路欣也・月形龍之介・近衛十四郎・美空ひばり・中村錦之助と東映スター格付けで紹介。清水次郎長一家が荒神山で死んだ吉良の仁吉の仇討ちで黒駒勝蔵と安濃德との対決を中心に、東海一の大親分となり幕末に新しい事業に意欲を燃やす物語。スターの登場順が手慣れた演出。市川右太衛門が次郎長を新事業に導く山岡鉄舟、吉良仁吉に大川橋蔵、美空ひばりが女房お菊、中村錦之助が大前田栄次郎、大政に高田浩吉、松坂の清次が大友柳太朗、寺津の間之助が千代之介、身請山鎌太郎が近衛十四郎で松方・北大路のコンビが大八と桶屋に扮する年功序列に新スターを売り出す展開。仁吉一家に花房錦一、神戸の長吉は河原崎長一郎、他の清水一家には伏見扇太郎・加賀邦男・尾上鯉之助・堺駿二・里見浩太郎。身請山鎌太郎一家に沢村訥升と南方英二、悪役陣は黒駒勝蔵に月形龍之介、安濃德が山形勲、戸上城太郎・楠本健二・阿部九州男、原健策、月形哲之介、中村時之介、尾型伸之介、阿波地大輔と黒龍屋に堀正夫。女優陣はお蝶が久保菜穂子、里見の女房芸者に丘さとみ、矢場の女が桜町弘子で殴り込みは次郎長一家が馬の暴走で鉄砲攪乱して目つぶしで一応討入り仕度を調えてのチャンバラ、ラストは夫婦岩の前でオールスターが日本の夜明けを誓うエンデイング。1963年1月3日~8日第一東映、併映「九ちゃんの大当たりさかさま仁義」。1963年3月20日~26日銀座東映、併映「十一人のギャング」。1963年5月5日~8日南東映、併映「東京アンタッチャブル」。1973年8月25日~31日豊橋東映、併映「山口組三代目」【サイズ:B2&中吊り】【年代:1963】