説明
シュッセブシドウ/脚本:結束信二。音楽:高橋半。監督:河野寿一。マンネリ化しつつある東映時代劇で7大スターのローテーション1作。東千代之介主演で里見浩太郎・高田浩吉共演の白黒時代劇。サラリーマン生活の喜怒哀楽を武士の生活に置き換えて、人生意気に感じる素晴らしさを痛快に描く時代喜劇。異端藩士春山大六(高田浩吉)はことなかれ主義が巾を利かせる勤番所を嫌い、町の見まわりに飛び歩いて席の温まる暇もない。大六の口ききで旧家の一室に落ちついた夏海小六(東千代之介)に、「大六は腹黒い人物だから敬遠するように」と支配たちが曰くあり気に牽制した。支配たちと大六の対立は、六菱屋、四井屋、住仲屋ら出入り商人の藩有林入札をめぐる利害関係に原因していた。悪商人と支配派の結託を小六に洩らしたのは孤立無援の大六だが、出入り商人を戸別訪問して入札の情報をカタに、大六が莫大な賄賂をうけている、と告げたのは支配派だ。小六は入札汚職の糾明に乗り出す。支配派と商人たちが料亭花枕で飲めや歌えやの酒宴の最中、「貴様たちに天誅を加え、俺の武士道と藩有林を護って見せるぞ!」と小六が躍り込んだ。そのとき、大六に伴われた若殿君太郎(里見浩太郎)が駈けつけた。「藩政をないがしろにする支配、悪商人ども、残らず成敗してくれる」。大六の不審の行動は、君太郎の命を受けて、勤番所の不正をあばく為。新たに勤番所支配を命じられた大六は、かねて恋仲の旧家の娘お雪を妻に迎える。961年9月6日〜12日第一東映、併映「気まぐれ鴉」。1961年12月23日〜26日銀座東映、併映「警視庁物語十二人の刑事」。1962年3月10日〜13日南東映、併映「非曲北上川悲歌」。1962年3月25日〜27日二川銀映、併映「堂々たる人生」【サイズ:B2】【年代:1961】