説明
ヤツハカムラ/原作:横溝正史。脚本:大藪郁子、市川崑。音楽:谷川俊作。主題歌:小室等。監督:市川崑。豊川悦司主演。市川崑監督の6本目となる金田一シリーズで今回は豊川悦司が金田一耕助を演じる。岡山と鳥取の県境に位置する山村・八つ墓村で起こった連続殺人事件に、名探偵・金田一耕助が挑む本格推理サスペンス。市川崑監督にとって17年ぶりの金田一映画。物語は簡素化されているが、原作に比較的忠実に描かれている。原作ではヒロイン的な扱いながら映像化の際は省略されることの多い典子(喜多嶋舞)の扱いが比較的重い点が特徴。昭和24年、神戸、母・鶴子を失い天涯孤独の寺田辰弥(高橋和也)は、母方の祖父・井川丑松の訪問を受けた。諏訪法律事務所で丑松と面会した辰弥は、自分が岡山と鳥取の県境にある八つ墓村の、400年も続いた資産家・田治見要蔵(岸部一徳)の遺児であることを知らされる。田治見家の使いでやって来た未亡人・森美也子(浅野ゆう子)の案内で村を訪ねた辰弥は、田治見家の後継ぎになるように言われる。濃茶の尼という老婆(白石加代子)は、辰弥がこの村に入ると八つ墓明神の祟りがあると予言。八つ墓明神とは、永禄9年、毛利一族に追われてこの土地に逃れて来た尼子の落武者8人の祟りを恐れた村人が建てた8つの墓のことで、この村では、尼子の残党をかくまっていた村人たちが毛利側の懸賞金に目がくらんで彼らを裏切り、裏切りの首謀者であった田治見庄左衛門が後に発狂して村人7人を惨殺、自らも首をはねて死ぬという事件が発生。諏訪弁護士(井川比佐志)に依頼された探偵・金田一耕助が村を訪れた翌朝、辰弥の腹違いの兄・久弥が毒を盛られ、金田一は早速、事件解明に乗り出した。辰弥は村の鐘乳洞の中で要蔵のミイラを発見。大正末期、鶴子を溺愛した要蔵は、彼女を土蔵に拉致して折檻。逃げ出した鶴子を村人がかくまったと思い込んだ要蔵は突然発狂し、村人32人を惨殺した。久弥の通夜の晩、濃茶の尼が殺され、岡山県警の等々力警部は行方不明になっている要蔵の弟・九野医師を容疑者として捜査を開始するが、要蔵の叔母で双子の老婆の妹・小梅がさらに殺され、九野の毒殺死体も見つかったため捜査はふりだし。辰弥の部屋の屏風から鶴子と亀井陽一郎という男の写真を発見した金田一は、亀井の素性を求めて岡山へ赴き、鶴子が要蔵の愛人にされる前に亀井の子を宿していたことをつきとめる。八つ墓村では小梅の姉・小竹と久弥の妹・春代が新たな犠牲者となっていた。戻った金田一は、真犯人は森美也子だと推理。彼女は以前から想いを寄せていた要蔵の甥・慎太郎に財産を相続させようと、遺産の相続人を消していった。辰弥が要蔵の遺児ではないことが明らかになった今、全てを白状した美也子は服毒自殺。慎太郎と妹の典子は遺産の相続を放棄して大阪へ出ることになり、辰弥も神戸へと帰る。1996年10月26日公開、豊橋西武東宝。【サイズ:B2ポスター】【年代:1996年】




