説明
キズダラケノジンセイ/脚本:村尾昭。監督:小沢茂弘。主題歌:ビクターレコード 鶴田浩二「傷だらけの人生」。大ヒット曲「傷だらけの人生」の映画化は鶴田の人生そのままで当時45歳。昭和の初め、大坂天満の大聖寺一家の縄張り争いと跡目争いに親子関係が絡む任侠道王道で鶴田浩二は兄弟分若山富三郎を悪貸元遠藤辰雄の指示で天津敏に殺されて実父の悪ボス遠藤を殺すために主題歌「無情のブルース~ハジキ出された半端な命 捨てても未練があるじゃ無し 義理も人情も紙風船だ~ これがやくざのこれがやくざの生きる道~」を背景に川船で夏祭りを楽しむ花会場所に待田京介と共に殴り込む、その背景には「任侠一筋」の額。悪役陣に遠藤辰雄・天津敏・楠本健二・諸角啓二郎・小田部通麿・丘路千・川谷拓三など。ラスト遠藤を刺すときの瀕死の鶴田の眼、そして「傷だらけの人生」が流れてエンド。「何から何まで真っ暗闇よ筋の通らぬ事ばかり~右を向いても左を見ても馬鹿と阿呆の絡み合い、どこに男の夢がある~」。ヒロイン工藤明子はすっかり鶴田のパートナー感。殴り込みは手持ちカメラで迫力満点で小沢監督晩年の傑作になるだろう。1971年7月3日〜17日豊橋東映、併映「温泉みみず芸者」。1971年10月27日〜11月2日松竹シネマ、併映「サラリーマン脱出作戦」【サイズ:B2】【年代:1971】