説明
デンシチトリモノチョウ ユウレイヒキャク/原作:陣出達朗他捕物作家クラブ。脚本:安田重夫。音楽:山田栄一。監督:酒井欣也。高田浩吉「伝七捕物帖」シリーズ第11作にして松竹最後の「伝七」物で大奥絡みの陰謀に挑む。江戸で年頃の娘を次々と犯して殺す幽霊飛脚なる殺人鬼が出没。或る夜、小普請組若狭勘解由の娘お市を奪うという予告状。警固を依頼された伝七、道場主大場接心斎(石黒達也)らで邸は十重二十重に囲まれた。爆発音と共にお市は朱に染まって死亡。幽霊飛脚が奇怪な般若の面、得られた手掛りはこれだけだった。材木問屋羽黒屋の娘お絹も死んだ。伝七は、お絹が大奥へ上る予定だったという意外なことを聞いた。将軍側室お万紀の方に代る側室が老中の命で募集されていることも分った。幽霊飛脚はお万紀の方の頼みで新しい側室候補の娘を殺し廻っているのに違いない、と伝七は推理。大場道場は、忍び道具で一杯だったが伝七の女房お俊、新三郎は大場に監禁された。その夜の御浜御殿の薪能の席でくめは将軍に目通りするはずだった。伝七たち捕手が大場道場を包囲した。乱戦の最中、大場は般若の面に刺し殺された。伝七の分銅が飛ぶと落ちた般若面は、以前に牧野内膳亮(中山昭二)に贈ったものであった。牧野は立花屋のくめを推選した男である。能が始まった。くめが牧野に伴われ家斉の御簾の中に入った。舞台では般若面をつけた新三郎が現れ、牧野を驚かせた。牧野は家斎に向って脇差しを抜いたが御簾の中は町奉行遠山金四郎(近衛十四郎)だった。1959年8月16日~29日豊橋松竹、併映「危険旅行」8月23日~29日「ここに男あり」。1959年11月20日~21日二川銀映、併映「大学の二十八人衆」。1960年2月27日~3月2日千歳劇場、併映「川向こうの白い道」。【サイズ:A4ポスター写真&スチール&時代映画広告】【年代:1959年】