仁義なき戦い 頂上作戦

菅原文太/小林旭、梅宮辰夫、松方弘樹、夏八木勲、黒沢年男、金子信雄、木村俊恵、渚まゆみ、田中邦衛、三上真一郎、山城新伍、鈴木瑞穂、遠藤辰雄、志賀勝、曽根晴美、加藤武、内田朝雄、誠直也、室田日出男、小池朝雄、小林稔侍、八名信夫、長谷川明男、西田良

説明

ジンギナキタタカイ チョウジョウサクセン/原作:飯干晃一。撮影:吉田貞次。音楽:津島利章。監督:深作欣二。「仁義なき戦い」シリーズ第4作は1974年正月映画。時代背景は1963年(昭和38年)~1964年(昭和39年)。このときの暴力集団間の抗争に加えて、高度経済成長を続ける市民社会・マスメディアの暴力集団に対する非難の目、それに呼応した警察による暴力団壊滅運動などの非暴力団側との対立が一つの軸。またやくざの歴史における第二次広島抗争がどのように終焉したかを記録している。さまざまな立場の人間が絡んでいる。脚本の笠原和夫は「仁義なき戦い 広島死闘篇」の頃から本作の構想を持ち、本作を最終作と定めてラストに向かって膨大なエピソードがパノラミックに並列されていく。警察の頂上作戦でともに逮捕された広能(菅原文太)と武田明(小林旭)が、粉雪の吹き込む裁判所廊下で震えながら、もはや自分たちの時代でないことを実感する名シーンは「暴力による戦後史」の締めくくりとして見事な場面。併映が「女番長タイマン勝負」3億円の興行収入を記録、1974年(昭和49年)の邦画配給収入ランキングの第10位。1974年は「日本沈没」や「砂の器」「燃えよドラゴン」などが公開。個人的には大学を卒業して就職する1974年。ポスター序列は前作と交替して文太・梅宮と続いて小林旭がトメ。1974年1月15日~2月1日豊橋東映、併映「女番長タイマン勝負」。第14回2014年とよはしまちなかスロータウン映画祭で上映【サイズ:B2】【年代:1974年】