二人の世界

石原裕次郎/浅丘ルリ子、二谷英明、山形勲、大坂志郎、富田仲次郎、深江章喜、大滝秀治、浜村純、野呂圭介、榎木兵衛

説明

フタリノセカイ/脚本:小川英・松尾昭典。音楽:嵐野英彦。音楽:嵐野英彦。監督:松尾昭典。主題歌:作曲鶴岡雅義、石原裕次郎のヒット曲「二人の世界」。殺人犯の汚名をそそぐため、時効寸前日本へ舞い戻った男の怒りと慕情を描くムードアクション。長崎ロケで観光名所や当時の町並みをバックに展開するサスペンスメロドラマは今の2時間サスペンスドラマの原型とも言える雰囲気。15年振りに殺人事件時効四日前に長崎に降りた主人公の修一(石原裕次郎)。船上から不審を抱いた記者川瀬(二谷英明)と玲子(浅丘ルリ子)は修一の後を追う。昔バンドで働いていた三宅(浜村純)を訪ねたが、三宅は今の幸福な家庭が破壊されるのを恐れ、殺人の目撃者朴の居所を教え協力を断る。証人の朴を見つけた修一は、事件の黒幕関根(山形勲)を訪ねた。関根は孤児の修一を育てた恩人であったが、麻薬密売の発覚を恐れ、運び屋の少女を殺し修一に罪をきせた。証人の朴は何者かに殺されて、玲子は長崎の巴組とは兄弟分の東京戸川興業の娘であることを修一に話す。修一は二日後に迫る時効までになんとか真犯人をと、証人古田を求めて去る。修一を関根が金を出す高梨組の男が襲ったが、戸川興業の幹部小谷(深江章喜)に助けられた。古田の女を若松に訪ね、古田が長崎の教会にいることを知った二人は、玲子に知らせて、古田を訪ねさせた。だが玲子は高梨組の手で暴行を加えられ、身の危険を感じた小谷が修一の居所を話す。修一を案じた玲子は、関根を訪ね、修一の命と古田の証言の交換をもちかけたが関根はその取引を承諾しながら、子分を空港に配した。古田は関根らにつれ去られていた。関根を単身訪ね、射殺した修一に対して、警察は修一をヴァルガであると断定、関根殺害は正当防衛であると無罪を言い渡す。玲子と修一の二人の世界が始まり主題歌が流れて「終」。裕次郎ムードアクションは大ヒットしないが堅実な興行で人気、このあと「波止場の鷹」「帰らざる波止場」と1967年まで続く。1966年3月12日~31日千歳日活、併映「大空に乾杯」。28日~4月9日「エロ事師たち人類学入門」。1966年6月8日~12日松竹シネマ、併映「大空に乾杯」。1966年9月9日~12日千歳日活、併映「男の怒りをぶちまけろ」【サイズ:B2】【1966年】