説明
タンゲサゼン ケンウンノマキ/原作:林不忘。製作:水の江滝子。脚本:棚田五郎。音楽:鈴木静一。監督:マキノ雅弘。1954年に製作再開した日活が、水島道太郎主演に丹下左膳3部作としてマキノ雅弘監督で映画化。1956年正月映画として公開された。豊橋では駅前大通1丁目に1955年12月30日に開館した豊橋日活での上映。一刀剣蒐集の妄執に憑かれた東北岩城藩七万五千石の城主岩城主水正は江戸で神変夢想流指南の道場を開く小野塚鉄斎所持の名刀乾雲、坤竜の二刀を手に入れるため、隻眼隻手の藩士丹下左膳を江戸に向わせた。鉄斎の娘弥生の婿選び試合の当日道場に現われた左膳は、師範代の諏訪栄三郎を破った高弟の森徹馬と鉄斎を倒し、乾雲を奪ったが、坤竜は弥生に持ち去られてしまった。栄三郎は弥生に坤竜を托され、乾雲を取戻すことを誓う。この二刀は相離れると互いに呼び合うという伝説の通り、左膳は坤竜を求めて夜毎江戸の街を彷徨し、左膳もまた御用提灯に追われて坤竜を口にくわえると河の中に飛びむまでが乾雲。河津清三郎が岩城藩主と蒲生泰幹の二役、大岡越前に坂東好太郎、与吉にフランキー堺、櫛巻きお藤に月丘夢路、小野塚道場の娘に南田洋子という配役。キャッチ「剣鬼左膳現れるところ、白刃渦巻き妖刀乾雲・坤竜のあるところ、必ずや血風を呼ぶ!痛快無類の時代劇」。1956年1月8日~14日豊橋日活、併映「悪の報酬」。2部坤竜の巻が1956年1月29日公開、完結篇昇竜の巻が2月8日公開。モノクロ・スタンダードで3本まとめて222分【サイズ:プレスシート&スチール&豊橋日活公開時写真】【年代:1956年】