説明
ロシア・ハウス／原作：ジョン・ル・カレ「ロシア・ハウス」。脚本：トム・ストッパード。音楽：ジェリー・ゴールドスミス。監督：フレッド・スケビン。ショーン・コネリー主演。スパイ小説の巨人ジョン・ル・カレのベスト・セラー小説の映画化。共産党崩壊直前の旧ソビエトを舞台に、ダンテと名乗る謎の小説家が書いたという極秘文書を巡り、米・英・ソのスパイ戦が繰り広げられる。ゴルバチョフ政権末期のモスクワの風景を背景にリアルな情報戦争を描写、英国情報部と米CIAによる、スパイ衛星を駆使した遠隔地からの追跡作戦がサスペンスを盛り上げる。モスクワで開催されたオーディオ・フェア。セールスマンのランダウは会場で謎のソビエト女性からイギリスで出版社を経営するバーリー・ブレア（ショーン・コネリー）宛に3冊のノートを託された。ホテルに戻ってノートを広げたランダゥは、ソ連の核兵器システムの欠陥が事細かに書き記されているのを見て驚愕。帰国したランダウはバーリーを探したが酒とジャズを愛し放浪癖のあるバーリーは行方が掴めないため、ノートは英国情報部＜ロシア・ハウス＞の手に渡る。情報部によりスパイに仕立てあげられたバーリーはモスクワへ飛び、カーチャとの接触に成功。ダンテは天才物理学者で、カーチャは彼の恋人だった。ついにバーリーはレニングラードでダンテに再会し、4冊目のノートとカーチャへのせつない愛を携えて帰国する。英国情報部から主導権が移ったＣＩＡによる「これはＫＧＢの罠なのではないか」「バーリーはソ連のスパイなのではないか」といった類いのさらに厳しい尋問だった。結論を導き出すためバーリーは再びモスクワヘ。モスクワではＣＩＡおよびロシア・ハウスの質問および握っているネタを記した買い物ノートと呼ぱれる書類を介してダンテの正体を明らかにしようというものであったが、ダンテは既にＫＧＢによって捕らえられており、カーチャにも身の危険が迫る。ダンテの命はないと悟ったバーリーは買い物ノートをＫＧＢに渡すことで、自分とカーチャとその家族を保証するよう密約を結ぶ。１９９１年５月２５日公開、松竹ピカデリー。【サイズ：B5】【年代：1991年】
