説明
ユリシーズ/原作:ホメーロス「オデュッセイア」。脚本:フランコ・ブルザーティ。音楽:アレッサンドロ・テコニ―二。監督:マリオ・カメリーニ。カーク・ダグラス主演のホーマーの叙事詩『オディッセイ』のマカロニ色彩映画化。木馬でトロイを陥落させたイタカ国の主ユリシーズ(カーク・ダグラス)。ユリシーズの后ペネロペ(シルヴァーナ・マンガーノ)は、夫の留守中、腹黒い王族から再婚を強いられていた。ユリシーズは海神の怒りにふれて暴風雨に会い、船を失って見知らぬ国に漂着。ここはフェアーチ人の島、王はアルチノオ。その姫ナウシカア(ロッサナ・ポデスタ)は海岸で失神したユリシーズを発見し、王宮に連れ帰る。ナウシカアは彼に思いを寄せ、二人は結婚。式当日ユリシーズは漂着した海岸に行き記憶をとり戻す。王宮で王とナウシカア姫に凱旋途上経験した冒険を語る。トロイを出帆、チコーニ人と戦い、ロトファージ人の追撃を逃れたのち、一行は山羊の群れる島についた。島の洞窟のなかで、住民チクローピ人の頭である一つ目の巨人ポリフェーモに捕えられた。だが、ユリシーズは巨人を酒に酔わせ、虎口を脱した。ある晴れた島に上陸すると魔女チルチェ(シルヴァーナ・マンガーノニ役)は波の部下を豚にする。ユリシーズは彼女の妖しい魅力のとりことなった。しかし、ユリシーズは故国を思い出し、チルチェに帰国を願って承諾を得た。--ユリシーズの物語は終った。アルチノオ王は、彼こそラエルテの子ユリシーズなることを知り、ユリシーズは故国イタカに着き王族たちの陰謀を知り乞食に身をやつし、息子テレマコに復讐の計画を打明けた。王族の頭アンチノオ(アンソニー・クイン)の矢の催促にペネロペは弓技の勝利者と結婚すると、止むを得ず約した。弓技の日、一番の強弓を持った乞食はボロをかなぐり捨てるとユリシーズであった。王族は恐怖にふるえ、ペネロペは最愛の夫のもとにかけより乱闘は、王子テレマコと忠臣に援けられたユリシーズが勝利。1955年5月31日~6月7日豊橋大劇、併映マーロン・ブランド「波止場」。【サイズ:B5パンフレット】【年代:1955年】