説明
ナイルサツジンジケン1978/原作:アガサ・クリスティ「ナイルに死す」。脚本:アンソニー・シェファー。音楽:ニーノ・ロータ。監督:ジョン・ギラーミン。ナイル河に浮かぶ豪華客船での殺人事件にポアロが謎を解くオールスターキャストのサスペンス。莫大な遺産を相続したアメリカ娘のリネット(ロイス・チャイルズ)は、親友ジヤクリーン(ミア・ファロー)から失業中の婚約者サイモン(サイモン・マッコーキンデール)を助けて欲しいという相談をうけ、早速サイモンと会う。リネットがこのサイモンと突然婚約を発表したのはそれから間もなくだった。しかし、この2人の結婚は思わぬ波紋を招く。豪華客船カルナーク号でエジプトヘハネムーンに旅立つが、船中にはジャクリーンが乗ている。リネットの叔父で財産管理をしているアンドリュー(ジョージ・ケネディ)、リネットを自作の小説のモデルにした作家のサロメ(アンジェラ・ランズベリー)、その娘でリネットに劣等感をもつロザリー(オリヴィア・ハッセー)、リネットの真珠のネックレスに目をつけているバン・スカイラー(ベティ・デイヴィス)、リネットにいかさま師呼ばわりされた医師ベスナー(ジャック・ウォーデン)、リネットに結婚を破談されたと思い込んでいるメイドのルイーズ(ジェーン・バーキン)、父親がリネットの祖父に破産させられた過去を持つ看護婦のミス・バウアーズ(マギー・スミス)、ブルジョア階級を軽蔑の学生ファーガスソ(ジョン・フィンチ)らが、それぞれの思惑を秘めて乗船。私立探偵ポアロ(ピーター・ユスチノフ)は、早速リネットにジャクリーンを遠ざけてほしいと頼まれるが、ポアロは丁重に断わるがリネットが死体となって発見。凶器はピストルでJの血文字が残され、証拠はジャクリーン.にことごとく不利だった。が、彼女にはアリバイがあった。ポアロは旧友レイス大佐(デイヴィッド・ニーヴン)の協力を得て捜査を開始。多くの人間が動機をもつており、それぞれがピストルを手に入れリネットを撃ち殺すことができる状況。そしてルイーズが殺されサロメも殺された。ポアロは乗客を一室に集めこの殺人事件の謎を解明する。サイモンが愛しているのはリネットではなく、ジャクリーンでリネットとの結婚は、すべて2人の計画。サイモンがリネットを殺すところを目撃したルイーズが、自らの金欲のために命を失い、ルイーズとサイモンのやりとりを聞いたサロメがジャクリーンに撃たれた。驚く人々の前で、その罪を認めたジャクリーンは、サイモンを撃ち自らも命を絶つ物語で「ナイルに死す」。2022年にケネス・プラマーでリメイク。1979年洋画興収ベストテン第2位で19億円、因みにトップは「スーパーマン」。1978年12月16日~1979年2月9日広小路スカラ座、併映「ルパン三世」。【サイズ:B2 2種類】【年代:1978年】