説明
トラックヤロウ バクソウイチバンボシ/脚本:鈴木則文・澤井信一郎。音楽:木下忠司。技斗:日尾孝司。監督:鈴木則文。主題歌:菅原文太・愛川欽也「一番星ブルース」、ダウンタウンブギウギバンド「トラック・ドライビングブギ」。マドンナ・高見沢瑛子にあべ静江、ライバル・ボルサリーノ2に田中邦衛が扮して巻き起こす「トラック野郎シリーズ」第2作。『爆走一番星』は当時の東映社長・岡田茂による命名の1976年正月映画。封切り興収7億7700万円、最終収入は14億9384万円を記録。当時の新聞記事では約320万人動員と記されている。1976年の邦画配給収入ランキング第3位、1975年公開の映画としてはランキング第1位。1976年の正月興行は、大大本命「ジョーズ」を筆頭に「コンドル」「ピンクパンサー2」「フリックストーリー」「続エマニエル夫人」など洋画も粒揃い、対する邦画勢は余裕の正月興行・松竹『男はつらいよ葛飾立志篇」「ドリフ正義だ味方だ全員集合」、東宝がモモトモ映画に「絶唱」に和田アキ子「裸足のブルージン」のホリプロ番組2作品。デタラメなギャグパートの中にちょいちょい辛辣な社会風刺が投げ込まれるのがトラック野郎。本作の裏テーマはズバリ貧困、警察の取り締まりや経営者のクビ切りで最も簡単に路頭に迷うことになる非正規雇用者と自営業者の慟哭が滲んでいます。特にジョナサンを執拗に追う謎のダンプドライバー、ボルサリーノ2のセリフ、“市民なんてどこにいんだよ!?金持ちと貧乏人しかいねえじゃねえか!“は楔のように胸に突き刺さり、この国がここから半世紀変わってない事が判る。長崎ロケ。1975年12月27日~1976年1月23日豊橋東映、併映「ケンカ空手極真無頼拳」。1976年6月12日~25日豊橋東映、併映「トラック野郎御意見無用」、19日~25日「脱走遊戯」。【サイズ:B2】【年代:1975年】