説明
トゥ・ブラザーズ/原作・製作・脚本・監督:ジャン・ジャックアノー。脚本:アラン・ゴダール。音楽:スティーブン・ウォーベック。人間の都合で離ればなれになった二頭の虎兄弟がたどる数奇な運命を壮大なスケールで描く感動作。1920年代のカンボジアジャングルの古寺院で、双子のトラ(クマルとサンガ)が誕生。兄のクマルは活発で、弟のサンガはおとなしい。二匹が仲良く育ち始めてまもなく、イギリス人の冒険家エイダン・マクロリー(ガイ・ピアース)がやってきた。ジャングルの寺院で、エイダンは盗掘を開始。現場に出てきた父トラを撃ち殺し、クマルを拾うが、村長の密告で逮捕され警察署へ送検。残されたクマルは、村長の手でサーカスへ売られた。逮捕されたエイダンは、地域の行政官ユージン・ノルマンダン(=フランス植民地統括官吏)(ジャン=クロード・ドレフェス)の計らいで釈放されるが、トラを捕まえてきてくれと依頼される。行政官は、ジャングルに観光道路を通し、本国から観光客を誘致して、この地を繁栄させ、その手柄で栄転したいのだ。狩猟会を開き、知事の機嫌を取ろうというわけだ。殺生がいやになっているエイダンは、しぶしぶ承諾し、母トラとサンガを罠に落として確保した。そして翌日、罠から放たれた母トラはサンガを避難させ、エイダンたちの目の前に出現。知事に左耳を射抜かれるが逃走。岩穴に隠れていたサンガは、行政官の息子ラウール(フレディ・ハイモア)に拾われるが、官邸の飼い犬を噛んだサンガは、知事に献上される。知事はサンガを果たし合い用のトラに調教させ、クマルはサーカスの従順なトラになっていく。そして知事のトラ(=サンガ)の相手のどう猛なトラの要望に対して団長はクマルを売り払う。園遊会の当日、果たし合いが始まるが、二頭は互いを離れ離れになった兄弟だと認め、歓喜のあまり遊びだし兄弟は揃って知事舘を脱出。各所に出没して市民を恐怖に陥れる。行政官は二頭を始末してほしいと頼む。翌日、ふもとの村からガソリンを摘んだトラックが出発。エイダンの双眼鏡に、困惑する兄弟の姿が映る。やっと会えた兄弟に火の手が迫る。2004年9月18日公開、ユナイテッドシネマ豊橋18。【サイズ:B2】【年代:2004年】