説明
ズベコウバンチョウ ザンゲノネウチモナイ/脚本:宮下教雄・山口和彦。音楽:津島利章。監督:山口和彦。主題歌:北原ミレイ「ザンゲノ値打ちもない」「棄てるものがあるうちはいい」。ズベ公番長シリーズ第4作。ゲストに渡瀬恒彦・伴淳三郎、中谷一郎をキャストして人情劇をクロスさせ描く、山口和彦としては珍しいウェットな仕上がりの一作だが流石にウェルメイドな作りなのは見事、赤いコートでの殴り込みまで淀み無し。北原ミレイの主題歌はのちに神代辰巳「悶絶!!どんでん返し」でも使われ効果をあげていた。今作から片山由美子が諸肌脱いでシリーズ初参加、渡瀬も助太刀と顔ぶれは豪華。賀川雪絵が珍しくしおらしい役なのは、山口監督なりの優しさ。悪ボス金子信雄はオカマキャラのボスと珍しい。集、橘はお馴染みだが、折角の市地洋子はワンシーンのみで残念。クライマックスの斬り合いは、鈴木清順風のガラス張り対決が面白く演出されている。1971年4月28日~5月7日豊橋東映、併映 高倉健「日本侠客伝 刃」。1971年8月11日~17日松竹シネマ、併映「樹氷悲歌」。【サイズ:B2】【年代:1971年】