説明
スペンサーノヤマ/原作:アール・ハムナー・ジュニア。製作・脚本・監督:デルマー・デーヴィス。音楽:マックス・スタイナー。ヘンリー・フォンダ主演のヒューマンドラマ。ワイオミングにある山にクレイ(ヘンリー・フォンダ)と信心深いオリビア(モーリン・オハラ)、長男クレイボーイ(ジェームズ・マッカサー)と8人の子供が住んでいる。クレイは20年も前からスペンサーの山の頂上に夢の家を建てることを計画していたが、子供たちに手伝ってもらって基礎工事に取りかかる。夫婦自慢の勉強好きのクレイボーイは首席で高校を卒業、大学の奨学金を受ける資格十分だった。対象は神学科、父親クレイには秘密。しかし、ラテン語を勉強していなかったのでマスターすれば入学を許可するという大学の意向を聞いた。以前、クレイが知り合っていた酒飲みの牧師グッドマンがクレイに教会に通うことを条件にラテン語教授を申し出た。一度は神学科と聞いて怒ったクレイではあったが、渋々承知。しかし事故が連続、木の伐採中に下敷きになりクレイは軽傷、祖父は死亡した。クレイボーイは祖父の遺言を胸に刻んで勉強し大学に入学した。クレイは息子のために金策したが、かつて石切場の娘クラリス・コールマン(ミムジー・ファーマー)とクレイボーイの仲に嫉妬を燃やしていたミューコラ・クック(C・ベネット)はこれを邪魔する。彼女は今はこの地方一の金持ちになっていた。クレイは、スペンサーの山を売り払うほかなかった。建設中の家を焼き夢の家の計画に別れを告げた。スペンサー一家は手を振って学校へ出発するクレイボーイを見送る。ラストのほのぼのさはアメリカ映画の良いところ。現在のトランプ政権ではあまり聞かないエピソード。1963年11月29日~12月6日豊橋大劇、併映「スーザンの恋」。1965年6月2日~5日豊橋南東映、併映「終着駅」。【サイズ:B2ポスター】【年代:1963年】