カンバセーション盗聴

ジーン・ハックマン/ハリソン・フォード、シンディ・ウイリアムズ、ジョン・カザール、アレン・ガ―フィールド、フレデリック・フォレスト

説明

カンバセーショントウチョウ/製作・脚本・監督:フランシスフォード・コッポラ。音楽:デヴィッド・シャイアくンヌ映画祭グランプリに輝いたコッポラの意欲作。プロの盗聴屋(ジーン・ハックマン)が次々と他人のプライバシーを侵し、盗聴を繰り返す作業を克明に描いていく。しかし、やがて“自分も盗聴されている”という脅迫観念に陥った主人公は、孤独と狂気の日々に没入していく・・・。大都会に住む現代人の不安感を象徴的に描いた作品のサスペンス。コッポラは、この映画の中で「盗聴」や「監視」という行為を様々な形で見せている。通信監視機器の展示会(実際に催されている場で撮影された)をはじめ、監視モニターや監視カメラ、ハリーに近づくスパイ、相手の声を聞くという意味では電話や懺悔室もそれに含まれるだろう。この映画では、カメラ自体もところどころで自動式の監視装置のように機能している。カメラは静止したまま、人物が画面からはみ出しても追従せず、しばらく経ってからようやくカメラがその動きを感知し、単なる装置として機械的に働く。映画はフレームを操ることができることを熟知したコッポラは、手法そのものでも「監視」を表現していて、殺人計画に巻き込まれた盗聴エキスパートの心理的恐怖を描いた作品。1974年12月25日~1月10日松竹ロキシー、併映「セルピコ」。【サイズ:B2】【年代:1974年】