説明
エジプトジン/原作:ミカ・ワルヲリ。音楽:アルフレッド・ニューマン、バーナード・ハーマン。監督:マイケル・カーティス。ジーン・シモンズ&ヴィクター・マチュア共演の歴史劇。紀元前1370年頃、エジプト第17王朝。テーベの都に住む若い医師シヌヒ(エドマンド・パードム)はナイル河に流された棄子だったが、有名な医師に引き取られて育った。彼は多神教に疑問を持ち、神は1つであると固く信じていた。片眼の男カプター(ピーター・ユスチノフ)を召使いとし、また酒場の女メリト(ジーン・シモンズ)に慕われるようになっているシヌヒは、軍人志望の友ホレムヒブ(ヴィクター・マテュア)と獅子狩に出かけ、獅子に襲われている一神教の予言者アクナトン(マイケル・ワイルディング)を救ったが異端者を助けた者として投獄される。アクナトンは新国王の位置につき、シヌヒは黄金の首飾りを贈られ、ホレムヒブは近衛隊長に任命された。ホレムヒブは王妹バケタモン(ジーン・ティアニー)に心惹かれはけ口を求めてバビロニアの女ネフェル(ベラ・ダーヴィ)の宴会に行った。シヌヒも宴に招かれ、彼女の魅力に負けて自分の財産を与えて関心を買おうとし、彼を慕うメリトを驚かせた。バケタモンはホレムヒブをそそのかしてネフェルに贅沢な贈物をさせ、シヌヒから離れさせようと企てた。数年後、テーベの都は異民族ヘテ人の侵略の前に曝されていたが、太陽神を凶信する国王アクナトンはすべがない。メリトが太陽教徒に殺されたのに怒りアクナトンに毒を盛った。国王の死後ホレムヒブはバケタモンと結婚して王位につき、異境に流されたシヌヒは回顧録を執筆する。FOXの大金をつぎ込んだシネマスコープ・総天然色の歴史劇でエキストラや豪華なセットを見せて大作感を出しても大袈裟な映画として退屈。「聖衣」「ディミトリアスと闘士」に続く歴史物。第27回アカデミー賞撮影賞ノミネート。139分。1955年6月15日~22日豊橋大劇、併映「西部魂」。1958年5月22日~27日豊橋メトロ劇場、併映「帰らざる河」。【サイズ:B5パンフレット】【年代:1955年】