説明
アトムノオトガキコエル/撮影・監督:富永昌敬。ナレーション:野宮真貴。日本が誇る名作アニメ「鉄腕アトム」の音響効果を務めた音響デザイナー、大野松雄を追ったドキュメンタリー。1950年代に生まれたばかりの電子音楽の技術で未来都市の音を創造し、日本の音響界に多大な影響を与えた彼の功績をたどる。監督は、『パンドラの匣』の冨永昌敬。アニメ以外にもつくばEXPO’85などのパビリオンの空間音響システムデザインなど、多岐にわたって新しい音を追い求めた大野の生きざまに圧倒される。1963年に放映が始まったテレビアニメ「鉄腕アトム」の未来世界を支えたのは、音響担当の大野松雄の付ける効果音だった。彼の音作りに対するひらめきは周囲を感嘆させ、独創的なあまり原作者の手塚治虫と衝突することも多かった。アニメ以外にも多岐にわたって「この世ならざる音」を追求した大野の生きざまとその影響を、音楽にも造詣の深い冨永昌敬監督がひもといていく。大野松雄のドキュメンタリーという体裁を取って入るが、日本の音響効果の歴史と、如何に音響効果が重要かを知らしめる役割りを果たした一本。2011年5月21日公開だが豊橋のシネコンでは未公開。【サイズ:B2ポスター】【年代:2011年】