説明
モノノケヒメ/原作・脚本・監督:宮崎駿。音楽:久石譲。主題歌:米良美一。自然と人間の関係をテーマとし続けてきた宮崎駿の集大成的作品で、それまでの日本映画の歴代興行記録を塗り替える大ヒットとなりリバイバルを含めた最終興収は201億8千万円で1420万人を動員した。室町時代、山里に住む若者アシタカは、怒りと憎しみにより“タタリ神”と化した猪神から呪いをかけられてしまう。呪いを解く術を求めて旅に出るアシタカはやがて、西方の地で“タタラ場”にたどり着く。エボシ御前が率いるタタラ場では、鉄を造り続けていたが、同時にそれは神々の住む森を破壊することでもあった。そして、そんなタタラ達に戦いを挑むサンの存在をアシタカは知る。人の子でありながら山犬に育てられた彼女は“もののけ姫”と呼ばれていた。およそ「人間と自然」「差別」「子供の心」「人間の争い」と「神と現代の関わり」にいくつかのテーマに分かれるが本質はわからない、それ程奥が深い。キャッチコピーは糸井重里「生きろ」。声優は、主人公アシタカ役に「風の谷のナウシカ」でアスベルを演じた松田洋治、「もののけ姫」と呼ばれるサン役に「平成狸合戦ぽんぽこ」にも出演した石田ゆり子。そのほか、田中裕子、美輪明宏、森繁久彌、森光子、小林薫、西村雅彦らベテラン、実力派俳優が多数出演。カウンターテナーの米良美一が歌う主題歌も広く知られる。当時の日本映画歴代興行収入記録を塗り替える興収で大ヒットを記録して社会現象となり、アニメーション作品として初の日本アカデミー賞最優秀作品賞の受賞をはじめ、第40回ブルーリボン賞特別賞や第21回日本アカデミー賞など国内の数々の映画賞を受賞。アメリカでも公開されていて、2020年コロナ禍でリバイバルされているがスクリーンでは観られない。133分。1997年7月12日公開、広小路スカラ座。【サイズ:B2ポスター2種類】【年代:1997年】