説明
メクラノオイチモノガタリ マッカナワタリドリ/原作:棚下照生。脚本:高岩肇、宮川一郎、鈴木生朗。音楽:鏑木剛。監督:松田定次。主題歌:ミノルフォンレコード、バーブ佐竹「無情」。松山容子主演「めくらのお市」シリーズ第1作。母親が男に走り落雷の為に失明したお市が母を探しながら恩人の仇討ちの旅を続ける中で様々な困難に当りながら居合斬りで切り抜ける女剣戟シリーズ。東映を退社した東映の巨匠松田定次監督、撮影川崎新太郎の嘗ての黄金時代劇コンビが4年振りに復活。殺陣も尾形伸之介と尾形剣友会。盲目となったプロローグから、吹き矢の使い手天津敏との決闘までテンポよく物語が展開。母との再会は“瞼の母”だし、長門勇との修行シーンは“座頭市”的、松田定次演出はホリゾントを多用して情感タップリに描き、上出来の仕上がり。松山容子の盲目は目をつぶるのでなく、目を開けて視線を一切動かさない演技。見どころは何といっても松山容子の殺陣。視線を動かさず、着物の裾も乱れず、華麗な立回りを見せてくれる。残像が美しいのは流石の松田・川崎コンビの熟練技。毎回ゲスト剣豪が登場してお市を助けたり対決したりする、第1作のゲストは長門勇でお市の居合抜きの師匠、松山容子の殺陣は邦画史上上位に入るキレで素晴しい。88分。1969年3月15日〜28日豊橋松竹、併映「喜劇一発大必勝」【サイズ:B2】【年代:1969】