説明
イカサマバクチ/脚本:村尾昭・高田宏治。音楽:津島利章。殺陣:谷明憲。監督:小沢茂弘。鶴田浩二主演の「博奕打ち」シリーズ第6作。博奕におけるイカサマ勝負の醍醐味、その手口・工夫・駆け引きなどが緊張感を呼びスリリングに展開する内容で勝負は3回。北陸芦原温泉と大坂で鶴田と若山富三郎ががっぷり組んで「博奕打ち不死身の勝負」と並ぶ勝負の世界が描かれる。この映画は「いかさま」の手口となる「両手の筋」「手首」「目を斬る」「札への蝋染め」「ランプの灯り」「メガネ」など全ていかさま関連の科白が飛ぶ、ラストはいかさまを破った鶴田が悪德ヤクザとの斬り合いとなる迫力篇、若山が勝負に負けて悪親分天津敏や代貸八名信夫の悪行に我慢が限界となり鶴田に味方して共に戦うがラストは犠牲になり鶴田の腕の中で息絶える。殺陣場面で一階から二階への階段立回りをワンショットで下から上へ俯瞰して殺陣を見せる場面がさりげなく上手い。鶴田浩二=明石常次郎役と若山富三郎=関根竜吉は芝居が上手いので迫力も増す。若山の無表情が怖いのと遠藤辰雄は善人役、天津敏が悪ボスで中村玉緒がヒロイン、考えてみれば若山と中村は義兄妹の身内共演だが役者の巧さで上出来の任侠映画。キャッチ「ぐさり!この指、貰った」。2025年東映チャンネルでこの作品が放映された時に八名信夫と谷隼人との会談が放送された。八名はエピソードとして「代貸役で大きな役として喜んで撮影に臨んだ、撮影中若山を羽交い絞めにした場面の時に若山の眼鏡を飛ばして顔に傷を負わせた為に若山の怒りを買って、八名を東京から連れてきた鶴田浩二と若山が睨みあい撮影中止になり、若山が鶴田に詫びを入れて撮影再開、ところが自分の出番のよい場面が編集でカットされていてとても腹が立った。小沢茂弘監督がトラブルの原因は八名信夫として出演場面を調整した」と述べている。鶴田と若山のエピソードは他にも「博奕打ち総長賭博」でのエピソードを出演した三上真一郎が映画論叢で述懐している。1968年9月6日〜13日豊橋東映、併映「喜劇競馬必勝法 一発勝負」。1969年1月9日〜14日松竹シネマ、併映「無頼非情」。【サイズ:B2】【年代:1968】