説明
アアノムギトウゲ/原作:山本茂実 脚本:服部佳 音楽:佐藤勝 監督:山本薩夫 明治中期から昭和初期にかけて、長野県の中小製糸工場で低賃金、長時間労働という過酷な境遇におかれた少女たちの姿を描いた山本茂実の同名ルポルタージュを映画化した青春群像悲話。けなげで純朴な少女を大竹しのぶが好演し、彼女の代表作の1本となった。配収16億円の大ヒットで興収ベストテン2位。第3回日本アカデミー賞最優秀音楽賞受賞。20世紀初頭。「野麦峠」は岐阜県と長野県の境に位置する地名でヒロインの政井みね(大竹しのぶ)は13歳の少女、みねの実家は父母と2人の兄に加えてまだ小さい4人の弟妹を抱えており、みねは苦しい家計を助けるため岐阜県飛騨地方の寒村から長野県岡谷市の製糸工場に行く。みねの仕事は、繭を煮て生糸を取る「糸取り」という作業。労働は「過酷」という言葉では形容できないレベルだった。朝4時半に起床、洗顔、トイレを慌ただしく済ませた後に朝の労働。7時に朝食を10分で摂り、また労働。昼食も立ち食いで10分、再び夕方まで労働。15時間近く働いた。職場環境は劣悪で、気温40度に達する工場は締め切られており、日光も風も入らない蒸し風呂状態。結核菌が繁殖するには絶好の条件だった。やがて、みね自身も結核に感染して重度の髄膜炎を発症する。しかし十分に医療を受けられず、隔離小屋で寝かされた後、工場を訪れた兄の辰次郎(地井武男)に背負われ、郷里の飛騨に戻るところでみねは息を引き取る悲話。当初吉永小百合で映画化企画があったが配給で断念したエピソード。154分。1979年6月30日~8月10日豊橋西武東宝。【サイズ:B2ポスター2種類】【年代:1979年】





