関東兄弟仁義 任侠

北島 三郎/菅原文太、村田英雄、伊吹吾郎、待田京介、桜町弘子、金子信雄、葉山良二、名和宏、高森和子、小田部道麿、時美沙、堀正夫、成瀬正孝、藤 浩、那須伸太朗、

説明

カントウキョウダイジンギ ニンキョウ/脚本:高田宏治。音楽:小杉太一郎、殺陣:上野隆三、監督:斉藤武市。兄弟仁義シリーズ第9作にして最終作。東京深川が舞台、東雲一家親分村田英雄が満州へ出掛ける間に村田の兄弟分で悪ボス浜田一家親分金子信雄と弟分名和宏が縄張りを狙う。北島2年振りのシリーズ作品で貫録が付いてきた、村田の客人待田京介がいかさまで殺した男の女房桜町弘子と子どもの面倒を見るが桜町は女郎になり博奕を恨んでいる。桜町の子どもを北島や妹の時美沙が世話をして、身請けの金を作る為に待田は苦しんで賭場でいかさまがバレて金子にリンチされる。北島が桜町を助けるために義理で金子の盃を受けるも、代貸し伊吹吾郎が村田の跡目を相続する前に金子の罠で名和と葉山の闇討ちで殺される。北島が逆縁して金子の客分である菅原文太と雨中に「兄弟仁義」の唄を背景に殴り込む。待田と因縁がある葉山良二は金子の悪役客分だが、殴り込み時にすぐに殺されて役が軽く時代を感じる。今回は北島・待田・伊吹の3人の友情と待田と桜町の慕情を描いた任侠爛熟期の一篇で文太は特別出演。任侠映画の勢いは爛熟期から下り坂に至る時期の1971年でパターン化される様式美として構成されている。ヒロインは桜町弘子。1971年の映画界は、映画館も全国で3千館で全盛期の4割となる。老舗大映が倒産し、巨匠黒澤明監督の自殺未遂、日活がロマンポルノをスタート、松竹は「男はつらいよ」を中心に喜劇路線、同時期豊橋東宝では「激動の昭和史沖縄決戦」が上映。そして東映では大川博社長が死亡して岡田茂新社長、隆盛を極めた貢献者の藤純子が婚約引退発表と激動の1年だった。1971年9月7日〜17日豊橋東映、併映「尼寺博徒」【サイズ:B2】【年代:1971】