説明
アコウジョウダンゼツ/脚本:高田宏治。音楽:津島利章。殺陣:上野隆三。監督:深作欣二。「柳生一族の陰謀」大ヒットに続く東映時代劇復活路線の大作2作目は「忠臣蔵」。東映忠臣蔵映画は1961年以来17年振り、錦之介が大石内蔵助を堂々と演じるが仁義なき実録忠臣蔵を目指す深作欣二監督との演出効果がミスマッチとなり大作なのに勿体ない出来上がり。不破数右衛門の千葉真一と小林平八郎に扮した渡瀬恒彦の討入時での対決が見物程度。浅野内匠頭は西郷輝彦、吉良上野介には金子信雄。1978年当時のオールスターキャストだったが「柳生一族の陰謀」ほどには大ヒットには成らず、錦之介はこのあと正統派忠臣蔵としてテレビドラマ「赤穂浪士」を1年掛けて大石内蔵助を演じる。一方で深作欣二監督は1994年に松竹「忠臣蔵外伝四谷怪談」を撮って思うところを映画化する。160分。様式美にとらわれないドキュメンタリータッチの作風は、まさに深作欣二ならではだが正攻法の錦之介とは「水と油」、「柳生一族の陰謀」はそれでも物語の展開と相まって成功したが「忠臣蔵」となると観客の受け止めも複雑となった。小林平八郎を演じた渡瀬恒彦がブルーリボン賞、キネマ旬報賞、報知映画賞、市川雷蔵賞などを受賞。映画は冒頭から吉良上野介に対し刃傷に及んだ浅野内匠頭が切腹させられるところから始まる展開。多門伝八郎:松方弘樹、堀部安兵衛:峰岸徹、橋本平左衛門:近藤正臣、吉田忠左衛門:遠藤辰雄、堀部弥兵衛:加藤嘉、岡嶋八十右衛門:藤巻潤、妻りく:岡田茉莉子、片岡源五右衛門:和崎俊哉、1978年10月28日〜12月1日豊橋東映【サイズ:B2 2種類 配役写真&錦之介一人】【年代:1978】