説明
アバシリバンガイチ ボウキョウヘン/脚本・監督:石井輝男。助監督:内藤誠。主題歌:テイチクレコード高倉健「網走番外地」「男の裏町」。大ヒットシリーズ第3作は主人公橘真一の母の墓参りで故郷へ戻る長崎篇。今回も悪ボスが安部徹、田中邦衛や砂塚秀夫にアラカン親分まで安部一家に殺され、殴り込んで用心棒の肺病病みの譲次こと杉浦直樹との一騎打ちが出色で哀愁がありシリーズ中の傑作。アラカン嵐寛寿郎は鬼寅でなく健さんの元親分で出演、鬼寅なら殺されない。ドラマ冒頭のアラカン親分の登場場面がすこぶる宜しい、貫禄と時代劇での経験が発揮される、安部徹親分に詫びを入れて安部が刀でアラカンを斬るがかすってしまう、アラカンは刀は体を使えと言って刀を左手で構えて人形を見事に斬る、安部徹一家を震え上がらせる。石井演出絶好調。「網走行きは俺一人でたくさんだ」と言って「一生一度の怒り納め」としてドスを片手に殴り込み、ヒロインは旭一家アラカン親分の娘で健さんと幼馴染の桜町弘子。アラカン子分に待田京介、潮健児。「ドスをドスを片手に殴り込み~斬った張ったのこの渡世、どうせおいらの行く先はその名も網走番外地~」がバックに流れる。1965年度興行ベストテンの第4位で2億4800万円。1965年度の興行ベストテンに健さん作品が4本。1965年10月31日〜11月12日豊橋東映、併映「関東破門状」。1966年2月24日〜28日銀座東映、併映「兵隊やくざ」。1966年4月9日〜11日南東映、併映「新兵隊やくざ」。1973年4月14日〜27日豊橋東映、併映「女のみち」「網走番外地北海篇」リバイバル。【サイズ:B2 73R】【年代:1965】