説明
ギオンマツリ/原作:西口克己。脚本:鈴木尚之、清水邦夫。監督:伊藤大輔、山内鉄也。中村錦之助が代表の日本映画復興協会が京都府の協力で製作した人間ドラマ。平安時代に庶民の圧政に対する抵抗の象徴として生まれた祇園祭りをある若者を通して描く大作。元々1961年に東映で映画化が企画されたが時代劇衰退時期と製作費が膨大になることで企画頓挫、1967年に京都府政100周年記念事業として京都府が製作費用を捻出して動き出すが、脚本の問題・スタッフの降板・製作費の調達などで難航、ようやくクランク・インしたのは1968年8月。その後も、脚本完成の遅れ、伊藤大輔から愛弟子の山内鉄也への監督の交代、出演者の日程調整、製作費の増大(約3億円)、さらには政治的介入、ロケ現場での暴力団による妨害もあり、まさに艱難辛苦の末に完成した。最初の企画から完成まで実に7年を経た労作となる。東映、東宝、松竹出身のスター俳優が進んで参加し、フリーの新劇俳優も加わり、豪華で異色な配役となった。また、群衆シーンのエキストラとして、京都市民も数多く参加して、中村錦之助と三船敏郎を中心に美空ひばり・高倉健・田村高広などが応援出演してオールスター出演となり洋画系チェーンで公開されてヒット。キャッチ「空前の豪華キャストとスケール!戦乱の真只中 錦之助・三船の激突で爆発する民族のエネルギー!」。応仁の乱により京の都は荒廃、農村部では土一揆が巻き起こっていた。染物職人で笛が得意な新吉(中村錦之助)は、やはり笛の名手である女あやめ(岩下志麻)と出会い、惹かれていく。新吉たちは細川家の依頼により山科へ出兵、京の町民と農民たちとの戦いが始まった。貧農に加勢する馬借の熊左(三船敏郎)と一戦を交え、ようやくこれを撃退した新吉だったが、実は町民も農民も侍たちの犠牲になっているだけなのではないかと疑問を持ち始め、30年ぶりに祇園祭の復活に向けて動き出す。168分。著作権は京都市に有りデジタル化はされていない。1968年12月24日〜1969年1月13日広小路スカラ座、併映「世界海戦記」。1969年2月12日〜20日豊橋松竹。併映「神様の恋人」【サイズ:B2&中吊り】【年代:1961】





