眠狂四郎 円月殺法

松方弘樹/川津祐介、成田三樹夫、神山繁、佐藤友美、梓英子、中原早苗、長谷川待子、鈴木瑞穂、五味龍太郎、遠藤辰雄、伊達三郎、北条寿太郎、木村元、

説明

ネムキョウシロウ エンゲツサッポウ/原作:柴田錬三郎。脚本:高田宏治、高橋稔。音楽:小杉太一郎。監督:森一生。市川雷蔵が1969年7月に37才で死去して急遽8月に東映からレンタルして市川雷蔵のシリーズを継承して製作された。雷蔵37歳に対して松方弘樹は当時26歳、顔が甘いので狂四郎の虚無感は厳しいが殺陣の多さでカバーというところ、主題歌「眠狂四郎の歌」を松方本人が歌って興ざめした記憶。将軍家斉の双生児として生まれた川津祐介を担いで政権を狙う神山繁に狂四郎が阻む。成田三樹夫が凄み。徳川家慶主従の刃に追われる娘志津を助けたことから、将軍世継ぎをめぐる渦中にまき込まれる。志津から、手掛りの糸を家慶の乳母で侍女頭の松浦に求めた狂四郎は、真相を明かせぬまま彼女をあの世に送ってしまった。やがて、狂四郎は家慶の双生児の兄弟の存在と黒幕大目付佐野勘十郎(神山繁)の権謀を知った。兄の仇が勘十郎と知らされた志津は、自分の肌を代償に恨みを晴らしてくれと嘆願した。それから間もなく狂四郎は、家慶が左利きであることから、双生児の片割れ敏次郎であることを知った。狂四郎に女隠密おりょう(佐藤友美)が「事件から手を引け」と警告した。おりょうは、老中水野越前守(鈴木瑞穂)の命を受け、本物の家慶を探していた。おりょうに家慶の幽閉場所を教えたのは狂四郎だった。二人は早速伊豆代官裏の土牢に向った。だが、勘十郎一派の追手たちは、伊豆を舞台に激しく迫った。鬼庵の忍者刀を払いのけた狂四郎は、つづいて娘を囮に襲ってきた雲水の仕込杖を倒し伊豆に来た。伊豆代官の表札を斬りわざと捕えさせた狂四郎は家慶幽閉の牢を探った。だが、その姿を心剣(成田三樹夫)が狙っていた。心剣を倒し、土牢にたどりついた狂四郎は、家慶を助けるおりょうを横目に百姓一撥の入牢者を解き放つ。狂四郎は将軍位継承儀式の場で、敏次郎を斬る。1969年10月18日〜24日豊橋大映、併映「関東おんなド根性」【サイズ:B2】【年代:1969】