説明
エドッコハダ／原作：邦枝完二「喧嘩鳶」。脚本：結束信二。音楽：富永三郎。監督：マキノ雅弘。大川橋蔵主演の纏もので戦前東宝で長谷川一夫主演で映画化された作品のリメイク。共演の黒川弥太郎は戦前の作品にも同じ治郎吉役で出演しており2度目の役どころ。加賀藩お抱え火消しの小頭吉五郎を主人公に、加賀藩の悪家来（石黒達也・阿部九州男）と対決する纏物で淡島千景扮する芸者との恋と鉄火の物語。橋蔵の纏物は「大江戸喧嘩纏」「花吹雪鉄火纏」から３本目で前年1959年「雪之丞変化」に続く淡島千景との共演。加賀鳶に対抗する町火消し「は組」の次郎吉に黒川弥太郎で妹に桜町弘子、妹が橋蔵に惚れるので吉五郎は淡島と桜町の2人から惚れられる役、山形勲が淡島の兄で喧嘩仲裁で小遣いを稼ぐ善人旗本役で物語に存在感、美しい女の友情と次郎吉との男の友情を絡めて火事を背景に木遣り唄が響き纏が揺れるといったマキノ監督独壇場の鉄火纏。見せ場は火事場場面でスケールが半端なく京都桂川の河原上の橋広場に建てられたオープンセットで撮影された（1960年別冊近代映画「江戸っ子肌」特集号より）。１９６１年２月１５日〜２１日第一東映、併映「二人だけの太陽」。１９６１年５月３１日〜６月６日銀座東映、併映「拳銃野郎にご用心」１９６１年７月３０日〜８月２日南東映、併映「鳴門秘帖」。１９６１年９月１７日〜１８日二川銀映、併映「用心棒稼業」【サイズ：近代映画】【年代：1961】
