説明
ハタモトタイクツオトコ イチカワウタエモン300ホンシュツエンキネン/ 原作:佐々木味津三。製作:大川博。脚本:比佐芳武。音楽:深井史郎。監督:松田定次。市川右太衛門300本記念として製作された決定版旗本退屈男で東映オールスター映画。仙台に現れた退屈男が伊達藩お家騒動を裁く大作。映画黄金時代の良き時代の良き映画。乱行の噂でも実は奸計秘密を探る仙台伊達邦宗公に片岡千恵蔵が扮して退屈男と対峙、主水之介子分揚げ羽の蝶次が中村錦之助と杉狂児に横山エンタツ。伊達藩正義派家老月形龍之介と大河内傳次郎、正義派の侍に大河内の息子で大川橋蔵と幕府隠密から最後は正義派につくのが忍者集団の甲賀流 大友柳太朗と伊賀流 東千代之介。悪役陣に山形勲・進藤英太郎・薄田研二を筆頭に原健策・加賀邦男・柳永二郎・徳大寺伸・片岡栄二郎など。狂気の振りをした千恵蔵殿さまが江戸家老などの若君毒殺やお家乗っ取りの奸計を探るべくご乱行を重ね、噂を聞いた退屈男が仙台へ乗り込んで幕府隠密や暗殺団と戦いながら千恵蔵と対面、画面左から千恵蔵、右から右太衛門が歩き画面中央で対峙する迫力は流石に両御大。この作品で右太衛門が大友・千代之介との立回りの中で初めて諸羽流飛翼の構えを披露。タイトルは右太衛門のあと中村錦之助・東千代之介・大川橋蔵が続き里見・北大路・南郷・尾上の若手、丘さとみ・桜町弘子・大川恵子・花園ひろみ・植木千恵の若手女優、進藤英太郎・山形勲・薄田研二・柳永二郎・原健策・加賀邦男の悪役陣、止め前の女優陣が長谷川裕見子・千原しのぶ・花柳小菊、男優陣が大友柳太朗、大河内傅次郎、月形龍之介でラストが片岡千恵蔵。まさに1958年当時の東映序列。1958年8月12日第一東映と銀座東映同時公開。1958年8月12日〜26日第一東映、併映「嵐を呼ぶ猛獣」「快傑黒頭巾」。1958年8月12日〜15日銀座東映、併映「嵐を呼ぶ猛獣」。1959年1月15日〜21日銀座東映、併映「満月かぐら太鼓」。2006年第5回とよはしまちなかスロータウン映画祭で林家木久蔵師匠ゲストの際に上映。【サイズ:チラシ&近代映画表紙】【年代:1958】