説明
コヅレオオカミ コヲカシウデカシツカマツル/原作:小池一夫・小島剛夕。製作:勝新太郎、松原久晴。脚本:小池一夫。殺陣:楠本栄一。美術:内藤昭。音楽:桜井英顕。監督:三隅研次。「週刊漫画アクション」連載劇画の映画化。劇画ブームを起こした剣優若山富三郎の真骨頂とも言える大チャンバラは素晴らしい。劇画代表作を演出したのは三隅研次。柳生烈堂には伊藤雄之助、柳生蔵人に露口茂。勝プロ製作で大映系公開予定が大映が倒産した為に当時ヒット作品に恵まれてなかった東宝で正月映画として公開して大ヒット。しばらく勝プロ作品が東宝スクリーンを飾ることになる。裏柳生こと柳生一族の陰謀で公儀介錯人である拝一刀を罠にはめて、妻あざみ(藤田佳子)を殺されて一子大五郎と共に公儀介錯人の地位と士道を捨てて刺客道として冥府魔道に入る子連れ狼の物語。最初の対決は柳生飛騨(渡辺文雄)で水鷗流波切の太刀で斬る。エピソード第2話は小山田藩の刺客依頼。辻堂で和崎俊也他2名を一瞬で斬る居合が決まる腕試し。国家老杉戸監物(内田朝雄)を斬る為に郷の森へ出向く。ラストは1人対30人の大チャンバラで胴太貫や薙刀を駆使。斬られ役に関山耕司、小田部通麿、佐藤京一、草野大悟、守田学。関山耕司と小田部通麿が劇画的の顔で印象的。タイトルには若山富三郎(東映)と出る。1972年1月1日〜14日丸物東宝、同時上映「座頭市御用旅」【サイズ:B2二種類】【年代:1972】