説明
ナンキョクモノガタリ／脚本：野上龍雄、佐治乾、石堂淑朗、蔵原惟繕。音楽：ヴァンゲリス。撮影：椎塚彰。監督：蔵原惟繕。南極基地での有名なタロ・ジロの実話を基に、南極の厳しい環境の中15匹のカラフト犬の生への奮闘と南極観測隊員たちの姿をスケール感たっぷりに描く感動作。昭和３３年２月、南極昭和基地での越冬隊の活動は、例年にない悪天候のため中止になり、犬係の潮田（高倉健）と越智（渡瀬恒彦）の必死の要請も虚しく、越冬隊と行動を共にした１５匹のカラフト犬は極寒の地に置き去りとなってしまう事になる。そして1年後の第3次越冬隊が南極へ派遣されて感動の再会となる。この再会場面が効果的な音楽と共に高倉健・渡瀬恒彦の顔と共に忘れがたい。１９８３年夏の公開でロングラン大ヒット、１２００万人の観客動員で１１０億円の興収となってしばらくは邦画の興収NO１だった。フジテレビと学習研究社の共作でフジテレビは１９６９年「御用金」以来１４年振りの映画製作。夏目雅子が渡瀬の婚約者役で印象的、高倉健は「網走番外地」「海峡」「八甲田山」と寒冷地での撮影が続く。１４５分。ハリウッドでもリメイクされる。１９８３年７月２３日公開、広小路スカラ座。【サイズ：B2】【年代：１９８３年】
