侠客三国志 佐渡ケ島の決斗

鶴田 浩二/辰巳柳太郎、菅原謙二、大木実、久保菜穂子、田村奈巳、河津清三郎、曽根晴美、神田隆、山本麟一、御木本伸介、富田仲次郎、沢彰顕、高木二朗、杉義一

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説明

キョウカクサンゴクシ サドガシマノケットウ/脚本:村尾昭。音楽:菊池俊輔。監督:佐伯清。主題歌:鶴田浩二。日清戦争のころ、佐渡金山に全国から集められた囚人を舞台に描く任侠活劇篇。佐渡ケ島に集められた囚人たちの対立があり、辰己柳太郎や菅原謙二・久保菜穂子・山本隣一・曽根晴美・看守富田仲次郎達の人物紹介や鶴田浩二と大木実の対立が描かれるのが最初の30分。菅原謙二が故郷の一家を想い脱走を図るが鶴田に止められる。看守富田のいじめで大木派の囚人が富田を殺すが菅原が犯人にされて鶴田派が死刑前夜に菅原の島抜けを助けるが未遂になり死刑に。並行して金山落盤事故が発生、このあたりでの囚人たちの争いや落盤事故などの群像劇ドラマがみせる。中でも菅原島抜けの罪を被る辰己柳太郎が渋い存在感。佐渡金山を仕切っていた鶴田浩二と大木実が落盤事故で協力して和解までが70分、菅原の遺志を継いで上州へ向かうところからいつもの任侠映画パターン。菅原の地元上州群馬の悪ボス桐岡が河津清三郎で話し合いに行った河津の兄弟分だった大木が逆に殺され、我慢の限界で男鶴田が河津一家に殴り込んで決着、再び佐渡へ送り返される展開。ラストの殺陣は珍しく屋外での河原での立ち回りで40人ぐらい斬る。河津が憎々しい悪役を演じる。ヒロインは久保菜穂子で勝気な酒場の女将で鶴田との慕情を大人の演技で見せる。ポスターキャッチ「男130人、斬る、殴る、蹴る!大の男が悲鳴をあげるこわいとこだぜ佐渡は金山、この世の地獄」。炭鉱を舞台にした任侠映画は多く「監獄博徒」「博奕打ち不死身の勝負」「三池監獄凶悪犯」に本作とすべて鶴田浩二の主演。他にも健さん「日本侠客伝花と龍」「「昇り龍」、藤純子「緋牡丹博徒二代目襲名」など。任侠映画のエネルギーを感じる作品。1966年10月1日〜12日豊橋東映、併映「三等兵親分出陣」。1967年1月11日〜13日銀座東映、併映「日本侠客伝雷門の決斗」。【サイズ:B2】【年代:1967】