説明
シカケニンバイアン/原作:池波正太郎。脚本:田中陽造、志村正浩。音楽:渡辺茂樹。殺陣:上野隆三。監督:降籏康男。仕掛け人藤枝梅安の映画化は1972年松竹で製作したシリーズ「必殺仕掛人」以来の2回目。梅安に萬屋錦之介、相棒彦次郎に中村嘉津雄、小杉十五郎に五代高之、元締め音羽屋半右衛門には藤田進。対する悪役近江屋には伊丹十三。近江屋の妹で小川真由美が兄妹の怪しい関係で迫り最後は梅安に始末される。情婦おもん(宮下順子)の待つ料亭で事件が起きた。旗本阿部長門守長男で、不届き者の主税之助(中尾彬)が、女中ゆみ(志麻いずみ)に狼藉を働いた上に殺害。梅安は闇稼業と繋がる近江屋(伊丹十三)の妹・お園(小川真由美)の治療に呼ばれる。音羽屋から主税之助抹殺の依頼を受ける梅安だが、実はその依頼は長門守からの依頼であった。そこへ主税之助と因縁のある小杉十五郎(五代高之)が現れる。彼は主税之助を復讐する機会を待っていた。ラストは屋形船での殺陣で音羽屋仕掛人たちが協力して近江屋と阿部長門守他の一味を殺す。錦之介兄弟共演も時代の変化、全体的にメリハリが少なくテンポも緩い為に90分あたりなら痛快娯楽作になったであろう構成。ロマン派降籏監督なので仕方無し。100分。1981年4月11日〜4月23日豊橋東映、併映「ちゃんばらグラフテイ 斬る」【サイズ:B2 2種類 配役写真&錦之介一人】【年代:1980】