説明
ワイルド・ブリット/脚本:ジョン・ウー、ジャネット・チュン、パトリック・レオン。音楽:ジョムズ・ウォン、ロメオ・ディアズ。監督:ジョン・ウー。香港の暗黒街で育った三人の若者がベトナムに渡り、戦時下の混乱を利用してのし上がろうとする姿を描いた戦争バイオレンス・アクション。主人公たちの設定や、青春映画さながらの前半部、戦場での凄惨なシーン、帰郷した後に迎えるクライマックスなどはまさにジョン・ウー版「ディア・ハンター」ともいえる。トニー・レオン、ジャッキー・チュン、レイ・チーホンは仲良し3人組。貧乏地帯で育った彼らは貧しいながらも固い友情で結ばれた親友同士。ある時トニーの結婚式の費用を工面する際、ジャッキーが金を奪われそうになり怪我をしてしまいます。怒ったトニーはジャッキーと共に報復に向かいますが、勢い余って相手を殺してしまう。手配されたトニーとジャッキーはチーホンに相談し、戦火のベトナムへ逃亡する事に。到着した矢先に軍の弾圧行動に巻き込まれ金目の物を失う。現地でヤクザの始末屋をしているサイモン・ヤムに金塊を強奪するのと同時に、囚われの身の女性のパスポートを取り戻す計画を持ち込まれる。金に目が眩んだチーホンがジャッキーを撃つ。ベトナム戦争が終結するがジャッキーの頭の中にはチーホンが撃ち込んだ弾丸が残ったまま。耐え難い痛みが原因でジャッキーは薬物中毒にに陥り、薬物を得るための金を殺し屋の仕事で稼いで暮らしていた。彼の人格は以前とはまるで別人となっていた。廃人と化したジャッキーに泣きながら銃を向けるトニー。香港への岐路は復讐の道となる。ベトナムから持ち帰った金塊を元手にのし上がり組織の上役となっていたポールを見つけ出して、親友の仇を討つという結末。1991年6月8日公開、豊橋ピカデリー。【サイズ:B2ポスター】【年代:1991年】