説明
キンセイロケットハッシンス/原作:スタニスワフ・レム。脚本:クルト・メーツィヒ、ヤン・フエトケ。音楽:アンジュィ・マルコフスキー。監督:クルト・メーツィヒ。ポーランドのSF作家スタニスラフ・レムの原作を東独のクルト・メーツィヒ監督が映画化した宇宙SF映画。日本人女優の谷洋子が出演した1959年製作。1970年、人類は月に基地を設営。ゴビ砂漠で隕石が発見された。国際惑星調査連盟は、金星と同質の隕石内部に磁気録音コイルを発見。科学者会議で金星訪問が決定し、ソ連が宇宙船コスモクラトール号を提供した。乗組員は八名、隊長はソ連の科学者アルセニエフ(ミハイル・ポストニコフ)、隊員はポーランドの電子技術者ソウティック(イグナチー・マホフスキー)、アメリカの原子物理学者ホーリング(オルドジフ・ルーケシュ)、ドイツのパイロット、ブリンクマン、インドの数学者シカルナ、中国の言語学者チェン・イー、ケニア人タルア、日本人女医荻村すみ子(谷洋子)。宇宙船は金星に向け発進、途中で隕石音声の解読に成功。内容は金星の地球攻撃計画の一部だった。ブリンクマンが電子頭脳ロボット「オメガ」を伴い、小型局地ジェットで先発、アルセニエフやすみ子らは、惑星用ロケット推進タンク二台に分乗して探険に着手。金星に住む生物は発見出来ず、破壊された金星文化の遺跡だけだった。金星動物の悲劇的な結末は昆虫状の録音テープでわかった。が、未爆発のエネルギーや磁気発生装置が残っていた。突然、放射能と磁気が強くなり、「オメガ」が破壊され、隊長が傷つきすみ子の手術で一命をとりとめた。宇宙船の発進も不可能になった。タルアとチェン・イーが志願して放射能を排除しに出発した。作業中、チェン・イーの防護服が破れ呼吸困難になり、ブリンクマンがジェットで救援に向った。その時、引力作用が急にマイナスになり宇宙船は三人を残して浮上して船は無事地球に戻る。1961年5月7日松竹系公開だが豊橋市では未公開。【サイズ:雑誌広告&映画情報表紙】【年代:1961年】