説明
シチニンノケイジ シュウチャクエキノオンナ/脚本:光畑硯郎。音楽:渡辺宙明。監督:若杉光夫。「七人の刑事」シリーズ第3作は日活映画。上野駅のホームで殺人事件発生。身元不明の女性が殺され七人の刑事が追う。被害者は東北出身らしいとのこと、鞄が置引きされたことを取っ掛かりに捜査を始める。モノクロの画面に加え、BGMなどを廃した抑えた演出、ロケも人混みの多い駅構内で行われておりドキュメンタリーみたいな臨場感がある。置引きは「正直しょうちゃん」なる常習犯により有利証言が得られて、地元ヤクザが、田舎から上京した娘を使って売春斡旋が判明。きな臭い話に真犯人を突き詰める。その中で笹森玲子がその象徴として都会で翻弄されるが犯人が逮捕されても都会の雑踏へ消えていく。今作のもう一つの主役は「上野駅」。今よりも雑多な雰囲気が凄い。老婆とかが地べたに座ってる。何より当時の上野が東北との玄関口としてシンボリックな存在だった事がわかる「ああ上野駅」。1965年6月20日~7月2日千歳日活、併映 裁判ネタとなった話題作「黒い雪」。【サイズ:立て看板】【1965年】