説明
ケイシチョウモノガタリ ジキョウ/脚本:長谷川公之。音楽:菊池俊輔。監督:小西通雄。警視庁物語シリーズも第23作。ゼロメートルと呼ばれる東京の低地帯のドブ川から、行李詰めの変死体が発見された。被害者は40代後半の男。致命傷は頭部の亀裂骨折で、死後1週間は経っていると見られた。また右膝の古傷から、被害者は生前右足が不自由だったことが判明した。捜査本部は死体が所持していた数字の書かれたカードから被害者はノミ屋であると判断し、その身元割り出しに乗り出した。場外馬券売場をシラミつぶしに当たった結果、被害者の身元が割れた。坂井源三郎というノミ屋で、借金取立ての厳しさでは有名だった。血液銀行の場面では、映像でその様子が再現されるのは珍しく、潮健児扮する縛り屋(売血する人の腕を縛って一時的に血液を濃くする人)の描写など実に生々しく、売血をする人たちが行列を作っている場面はショッキングな描写。当時の川に住民がゴミを投げ込んで非常に汚い。出演者でごみを投げ込む谷本小夜子の言い訳が、ゴミ収集は大通りしか収集にこないのでつい・・・とかいうのが時代を反映。悪役が多くなる今井健二が刑事役で登場、ヒロインはアイドル時代の本間千代子。後楽園競輪場や場外馬券売り場や府中競馬場が登場。1964年1月26日~31日豊橋東映、併映 市川右太衛門引退作「忍び大名」。1964年7月15日~21日銀座東映、併映「越後つついし親不知」。【サイズ:B2】【年代:1964年】