警視庁物語 十代の足どり

南広・堀雄二/神田隆、花沢徳衛、須藤健、大木史郎、山本隣一、新井茂子、加藤嘉、小川守、三宅邦子、小嶋一郎、砂塚秀夫

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説明

ケイシチョウモノガタリ ジュウダイノアシドリ/脚本:長谷川公之。音楽:菊池俊輔。監督:佐藤肇。警視庁物語シリーズも第22作。多摩川堤で十代の娘の他殺死体が発見される。さっそく警視庁捜査第一課が出動し、現場に残されていたラバーソールの靴の足型をとる。娘が行方不明だという夫人の訴えで、殺されたのは松本みどりという16歳の女子高校生であることが判明。事件の背景に若者の風俗や性があるということで、若者の遊ぶ娯楽施設、ポルノ映画の看板やストリップ劇場など街に氾濫する性風俗、バイクに乗って奇声をあげて疾走する若者の姿、旅館の一室に集まった若い男女がタバコを吸いながら花札に興じるなど、この時代の当世若者白書といった風俗が次々と描かれる。映画の2年前にできたばかりの力道山が経営するリキ・スポーツパレスも映画に登場し、新宿2丁目のストリップニュー内外ミュージックホールなど劇中では若者言葉が飛び交う。佐藤のドラマ志向は、前作『ウラ付け捜査』よりさらに強く前面に押し出され、カットを細かく割って見せたり、逆に固定ショットで1ロールそのまま長回しで撮ったり、堀雄二が被害者の姉(新井茂子)に妊娠が想像妊娠だったと告げる場面では途中で堀の言葉を消して劇伴だけにしてみたり(ショックを受ける新井の主観)、テクニックのオンパレード。何故か1963年7月公開だが豊橋第一東映では公開されずに三番館である南東映で10月公開。6月に「全国縦断捜査」が公開されたばかりなのも影響か?1963年10月12日~15日南東映、併映「五人の暴れ者」。【サイズ:B2】【年代:1963年】