説明
スガタサンシロウ1965/原作:富田常雄。脚本:黒澤明。音楽:佐藤勝。殺陣:久世竜。監督:内川清一郎。富田常雄原作の過去6回映画化のうち4回目で人気絶頂の加山雄三が主演。黒澤明オリジナルシナリオに近い158分の大作。クレジットに黒澤明・三船敏郎が並ぶ最後の作品となった。主人公の姿三四郎は会津出身、明治15年17歳で上京。実在の柔道家で講道館四天王の一人、西郷四郎の来歴と全く同じであることから、西郷がモデルだと言われる。 三四郎は矢野正五郎(講道館柔道の創設者、嘉納治五郎がモデル)の柔道場に入門し天才と言われた。他の柔術家や空手家などに勝利しつつ、人間として成長してゆく。得意技は山嵐。良移心当流の柔術家村井半助との試合、右京が原での檜垣源之助との決闘、薬師での檜垣鉄心・源三郎兄弟との決闘を中心に描かれる。今日までに多数の映画、テレビドラマ、漫画作品の原作となり、後の柔道を扱った作品に大きな影響を与えている。また、柔道界で小柄でありながら大きな選手を相手に活躍した選手に「三四郎」とニックネームをつけて呼ぶのは、この作品から取ったものである(重量級の山下泰宏などは「三四郎」とは呼ばれない)。中学2年生の時リアルタイムで観賞。ポスターにはコピーが一切ないのが珍しい。1965年5月29日~6月19日丸物東宝、併映「日本一のゴマスリ男」。1965年11月3日~9日松竹シネマ、併映「黒い賭博師」。【サイズ:B2】【年代:1965年】