説明
アリフレタアイニカンスルチョウサ／原作：関川夏央。脚本：荒井晴彦。音楽：梅林茂。監督：榎戸耕史。関川夏央の『「名探偵」に名前はいらない』を「千利休 本覺坊遺文」の奥田瑛二主演で映画化したハードボイルド。うだつのあがらない孤独な探偵の日常を哀愁とユーモアで綴る。脚本は「Wの悲劇」「リボルバー」の荒井晴彦。その男は、結婚の身元調査とネコ探し以外はなんでも引き受けるというしがない探偵。浮気調査やヤクザの使い走りで生計を立てるが、テレビの美人天気キャスター（池田昌子）の依頼を受け、彼女が一夜を共にした男（世良公則）を探し始める…。男の情けなさや格好悪さの描写が積み重ねられ、生きることの哀しさが立ち上がる。探偵事務所の内部をはじめ、冷たさと暖かさが同居した繊細な照明を本作で設計した金沢正夫は、『真夜中のボクサー』（1983、高橋三千綱）や『UNLOVED』（2001、万田邦敏）など多くの作品の光と影を作り上げた。ある日、彼のもとにある仕事の依頼が舞い込む。それは、夫の不倫を疑う人妻、雅子（小林かおり）からのもの。しかし、やがて探偵はその雅子と肉体関係を持ってしまう事でヤクザの争いに巻き込まれる。１９９２年３月２１日公開。豊橋での上映実績は未調査。【サイズ：B2】【年代：1992年】
