説明
ヤクザノハカバ クチナシノハナ/脚本:笠原和夫。音楽:津島利章。技斗:上野隆三。監督:深作欣二。主題歌:渡哲也「くちなしの花」。渡哲也の大ヒット曲「くちなしの花」を題材にした大阪府警(映画では関西の某警察)を舞台にした実録風ドラマ。『県警対組織暴力』に続き、警察とやくざの癒着というタブーに果敢に挑みつつ、在日コリアンの苦難という主題も前面に押し出した、深作=笠原最後のコラボレーション作品。鳥取砂丘の波打ち際で、過去を語った啓子(梶芽衣子)が竜(渡哲也)と心を通わす悲痛なシーンが忘れがたい。警察の本部長を大島渚監督が演じていることにも注目。3億5千万円の興行収入でヒットして主演の渡哲也が第32回ブルーリボン主演男優賞と第31回毎日映画コンクール男優演技賞を受賞、キネマ旬報ベステン8位。1976年10月30日~11月16日豊橋東映、併映「世界最強の格闘技殺人空手」。11月6日~16日「実録外伝大阪電撃作戦」「かまきり夫人の告白」。