日本暗黒史 血の抗争

安藤   昇/嵯峨三智子、伴淳三郎、山城新伍、待田京介、安部徹、高宮敬二、原健策、永山一夫、潮健児、志賀勝、林彰太郎、原田甲子郎、南利明、河野秋武、岡田千代、林彰太郎

説明

ニホンアンコクシ チノコウソウ/脚本:佐治乾。音楽:八木正生。技闘:上野隆三。監督:工藤栄一。安藤昇主演の集団抗争劇「日本暗黒史」シリーズ第1作。一介の無法者から兇悪な暴力団を組織しやくざの世界でのし上がっていく男の姿を通して、悪と暴力の実態に迫る。任侠道や義理人情を美化する従来の任侠映画よりも、生々しい暴力団社会の権力争いと利権構造に焦点を当てた作りで、「日本の暗部」や「戦後の裏面史」を覗き込むような重いトーンが特徴とされていて後年の実録路線の先駆けみたいな作品。戦争直後にGI傷害で4年の刑を終えた安藤が組を組織して勢力を広げて、岐阜・名古屋一帯の支配をめぐり地元組織との市街戦を描く群像劇で異色キャストに伴淳三郎の刑事が絡んで展開して工藤栄一演出が冴える。岐阜で河上組を山城新伍と共に組織、インテリ永山一夫等30名近い子分が集まる(潮健児・丘路千・西田良・波多野博・五野上力・佐藤晟也等)。岐阜関山組(安部徹・林彰太郎・原田甲士郎)と争う。原田甲士郎が潮健児に殺され、河上は志賀勝を使って下呂温泉に移動する列車内で関屋を闇討ちにする。そして、河上は恩義のある須藤刑事(伴淳三郎)から徹底マークされる。昭和32年、須藤刑事は関屋殺しの凶器の出所を追及し、河上をその共同謀議で逮捕するがすぐに河上は保釈で出所した。河上組の名が知れ渡り、河上は関東の大組織友心会と手を握り、名古屋進出と中部地方一帯に勢力を伸ばすことを実行する。河上は名古屋の時原組(関根永二郎・高宮敬二)に殺し屋流れ星(待田京介)を名古屋市送り込むが失敗、甲親分(河野秋武)の仲裁を断り、時原組に抗争を挑んだため、甲をはじめ名古屋の七人の親分が時原に加勢、河上も友心会系列の250名をもってこれに対した。愛知・岐阜県警が合同して対策を講じるが市街戦が始まり双方が警察に囲まれて遂に須藤刑事に逮捕され、昭和34年無期懲役の判決が下るテロップが流れて「終」。当時安藤昇と付き合っていた嵯峨三智子が安藤の女房として出演している。安藤主演の作品に度々嵯峨が出演。ヒットして続編「情無用」が1968年1月正月映画第2弾として製作公開される。2026年4月東映チャンネルで久々の放映。1967年6月17日~28日豊橋東映、併映「男涙の破門状」。【サイズ:B2】