説明
ドン二ナッタオトコ/原作:桂木薫。脚本:中島貞夫・西岡琢也。監督:降旗康男。松方弘樹が主演・初プロデュースを行ったヤクザ映画。バブル全盛期の社会で、駆け出しのヤクザが株や不動産を転がし首領に成り上がっていく様を壮絶に描く。少年時代の主人公・山崎信吉の役で松方の息子の目黒大樹がスクリーン・デビューを飾った。大阪の暴力団に身を寄せる山崎は、唯一の肉親の姉・紀世恵と二人暮らし。身体を売り生計を支える姉の姿を見て、いつの日か世の中を見返してやると野心にギラついていた。ある日山崎は警察に捕まり、ふとしたきっかけから「株」に出会う。それはまさに成り上がり人生のスタートになる物語。バブル経済の落し子が、金融機関、暴力団、宗教団体、大モノ政治屋、仕手グループ、野心的弁護士などと関わり、丁々発止と渡りあい、合体離反を忙しく繰り返しながら、巨大な怪物=首領と化していくプロセスを、息をもつかせぬ迫力とテンポで活写。Vシネマとしてもビデオが当り利益還元したという逸話。配役陣も松方の人脈で集められる、この当時TVでも大型時代劇ブームが到来してこの映画の出演者達も多くのTV時代劇に参加している。1991年5月11日東映シネマ1。【サイズ:B2】【年代:1991年】