説明
コヅレサツジンケン/脚本:鴨井達比古・中島信昭。技斗:久世竜。音楽:小杉太一郎。監督:山口和彦。子連れの剣術使い夏八木勲と空手家千葉真一の友情と対決を核に主人公の子供との交流を描きながら10億円の麻薬をめぐり暴力団抗争に遭遇した千葉真一が敵をたたく痛快アクション篇。千葉の空手映画でも上出来部類。荒んだ町で対照的な生き方をする健気な姉妹に川崎あかねと渡辺やよいが扮し、川崎はヌードにもなり、細身の体ながら豊満な乳房を披露。千葉の格闘では闘う相手のジャパンアクションクラブ(JAC)演者と実際に殴打技・蹴り技を打撃し合い、それをノーマルスピードからハイスピードへ切り替わりながら、ワンカットで撮影した初作品である[3]。千葉の後方宙返りにも使われており、当時はCGがなかったためにこの技法が採用され、信憑性と凄みのある映像となっている。翌年に千葉が主演した、日本・香港・タイ王国合作映画『激殺! 邪道拳』にも同技法が導入。終盤の主人公と暴力団が戦闘するシーンは、九十九里浜でロケーション撮影が行われた。千葉と夏八木の個性が活きた作品。1976年4月10日~23日豊橋東映、併映「テキ屋の石松」「極悪坊主 念仏人斬り旅」リバイバル。【サイズ:B2】【年代:1976年】