説明
ギャングノテイオウ/脚本:石松愛弘。監督:降旗康男。安藤昇東映主演作品第4作のアクション。復員したばかりの関東軍陸軍大尉新田健次(安藤昇)は、盛り場に出ている日本人の露天商たちが外国人の横暴に泣いているのを見る。三国人楊(沢村宗之助)を社長とする「上海商会」で、日本警察は彼らがGHQと結んでいるため手が出せない。駅前一帯を縄張りにしている江戸政一家も「上海商会」に押され気味。新田は外国人張と争って射たれたが、江戸政一家の親分政次郎(志村喬)とその娘志(橘ますみ)に助けられ、手厚い看護を受ける。傷の癒えた新田は、復員兵を集め外国人へ挑戦のノロシをあげた。これに対して「上海商会」の楊は江戸政一家を急襲、政次郎を惨殺。新田の活躍は復員兵ばかりによる「桜同志会」の結成となった。新田は暴行罪で楊と結ぶMPに逮捕され拷問を受けた。新田を救い出したのは米軍情報機関で動く元関東軍司令官堀内(丹波哲郎)で、その背後には、外国人の手から縄張りを奪おうとする政界の有力者大原(柳永二郎)の手が動いていた。新田は大原の援助で駅前にマーケットを建てることにした。資金は大和産業の岡村が出したが、楊は卑劣な妨害工作に出た挙句、岡村の子供を誘拐したが、子供は楊の用心棒木原(永山一夫)の叛意によって救い出された。やがて、外国人たちを率いた楊一派と桜同志会は戦争さながらの戦闘を交え、楊は新田の軍刀に斬られた。「上海商会」は崩壊したが、大原は新田の勢力を恐れ、MPに彼を逮捕させようとした。利用されたと知って怒った新田はMPの弾丸に倒れる。1967年8月26日~9月7日豊橋東映、併映「浪花侠客 度胸七人斬り」。【サイズ:B2】【年代:1967年】